Lychee-タイムマネジメント活用術
本記事では工数入力を簡単にするLycheeタイムマネジメントの活用方法についてご紹介します。
Lychee タイムマネジメントでは、従来の開発者の工数入力における手間を削減し、工数管理で必要となる現時点のコストを正しく把握するために役立ちます。
目次
Lycheeタイムマネジメント
Lycheeタイムマネジメントは、カレンダー画面上にチケットと作業分類をドラッグ&ドロップするだけで工数入力ができ、現場担当者の工数入力の負荷を大きく軽減できます。また、メンバーのスケジュールを確認することもできるため、誰が、いつ、どの作業を行っているかを把握することができます。
各メンバーが工数入力を行うマイカレンダーとメンバーのスケジュールを確認できるプロジェクトカレンダーの2種類の画面があり、画面左上の「マイカレンダー」と「プロジェクトカレンダー」から、画面の切り替えができます。
【マイカレンダー】
マイカレンダーはマイタスク・タスクツリー・カレンダー・作業分類の4つで構成されています。
マイタスク | カレンダーで表示している期間における自身が担当しているチケットが表示されます。 期日が過ぎているチケットは赤色で表示されます。 |
タスクツリー | メンバーとして所属しているプロジェクトのチケットが表示されます。 |
カレンダー | 縦に時間、横に日付で表示され、予定と実績の入力や確認ができます。 |
作業分類 | 直接作業工数と間接作業工数が表示されます。 |
【プロジェクトカレンダー】
プロジェクトカレンダーはメンバーのマイカレンダーの予定と実績の情報を表示します。また、表示するプロジェクトやユーザーは画面左側で変更できます。また、急な対応や予定が入った場合にメンバーの作業予定を確認することで、どのメンバーがアサイン可能かを判断できます。また、レビューや会議の参加依頼をする際に、日程調整の参考にも利用できます。
タイムマネジメントの機能
ドラッグ&ドロップによる工数入力
翌日以降のカレンダーにマイタスクから作業予定を入力し、当日または過去日に作業分類から作業実績を記録します。作業分類をドラッグ&ドロップすると実績工数の入力が完了します。
時間単位で作業実績を確認できるため、日報作成など社内報告の際に役立ちます。
予定を自動配置
「予定を自動配置」を選択すると表示している期間内に予定があるチケットを自動配置します。
直接作業と間接作業の入力
チケットの作業などプロジェクトの生産に関わる作業を直接作業、打ち合わせや事務処理などプロジェクトの生産に関わらない作業を間接作業と呼びます。
直接作業と間接作業の作業分類は任意のものを作成でき、メンバーの実情にあった工数入力を実現します。
プロジェクトごとの作業分類
右側に表示される直接作業分類はプロジェクトごとになります。表示するプロジェクトの直接作業分類を変更する場合は、実績入力するチケットをクリック、または右上の欄でプロジェクトを指定します。
ステータス/進捗率の変更
マイカレンダー上で、配置したチケットのステータスと進捗率を変更することができます。
変更したいチケットを右クリックし、メニューからステータスまたは進捗率を選択してください。
作業分類欄で色がついている作業分類が直接作業分類になり、灰色で表示されているものが間接作業分類になります。直接作業分類は、配置済みのチケットに紐づけて入力します。間接作業分類は、チケットと紐づけないで入力します。
また、予定作業時間と実作業時間が異なる場合、予定作業時間を実作業時間に変更してから直接作業分類を入力します。
タイムマネジメントの活用例
タイムマネジメントは開発者・管理者の立場によって利用目的や利用方法が異なります。工数入力を目的とする担当者と工数の確認や管理を目的とする管理者別におすすめの利用方法をご紹介します。
作業者
作業者は予定の作成から実績作業工数の入力・チケットの更新までを以下のように行います。
①毎週金曜日に来週の予定を手動または自動で配置します。
②チケットの作業を行い、実績に合わせて配置していた予定を変更し実績工数を入力します。
③チケットのステータスや進捗率を変更する。
管理者
管理者は各メンバーが入力した作業予定と作業実績をプロジェクトカレンダーで確認します。プロジェクトメンバーの予定や作業の状況を把握し、管理を行います。
他の機能との連携
タイムマネジメントで入力された工数の分析を行う場合、リソースマネジメントやEVMなどを用いて行います。
リソースマネジメントでの分析
リソースマネジメントは、プロジェクトやユーザーごとなどの予定工数や実績工数をグラフと表で確認することができます。工数の絞り込みの条件を3つまで設定でき、より詳細な工数分析を実現します。また、日単位、月単位など表示する単位も変更できます。
EVMでの分析
EVM(Earned Value Management : 出来高管理システム)は、プロジェクトの出来高工数(予定工数)とコスト実績値(実績工数)と出来高実績値(予定工数×進捗率)をグラフで確認できます。
プロジェクトの計画値と実績値の差からプロジェクトの進捗状況を把握できます。また、現在の開発ペースから今後の推移予想が点線で表示されるため、早急に対策が必要であるかの判断などにも利用できます。
まとめ
本記事では、Lycheeタイムマネジメントをご紹介しました。このようにタイムマネジメントを利用することで、以下のメリットがあります。
・ドラッグ&ドロップによる入力や予定の自動配置機能で、作業者の工数入力の負担を減らすことができる。
・ステータスや進捗率の変更ができるため、画面遷移することなく工数入力とチケットの更新ができる。
・各メンバーの予定と実績を時間単位で詳細に確認できるため、問題分析やアサインするメンバーの決定、報告書作成に利用できる。
・入力された工数はリソースマネジメントやEVMでの工数分析に利用できる。