RedmineのWikiの活用方法と便利な機能紹介
本記事ではRedmineのWikiの特徴と活用術、便利な機能をご紹介します。
目次
Redmineの「Wiki」とは
Redmineの「Wiki」は、プロジェクトのメンバーに共有したい情報を記載しておく機能です。
マニュアルや手順書等、プロジェクトメンバーが必要な情報を記載して、プロジェクトのナレッジとして蓄積していきます。
RedmineのWiki機能の特徴としては以下があります。
- 見やすく整形された文章を簡単に記載できる
- マークアップ言語(Textile、Markdown)を使用して文章を簡単に整形して見やすくすることができます。
- ページの変更履歴を管理できる
- ページの変更履歴を管理できるので、誰が・いつ・どんな更新を行ったか確認できます。また差分を表示することもできます。これにより、ページの編集ミスを取り消すことができます。
- 親子ページを作成できる
- Wikiページは無制限に親子階層を作ることができます。親子関係を活用すると文書をカテゴリ分けでき、参照しやすくなります。
- Redmineの「全文検索」で検索できる
- Redmineの全文検索機能を使って、Wikiに書かれたテキストを検索することができます。これにより、必要な情報を素早く収集することができます。
RedmineのWikiの活用方法
RedmineのWikiの活用方法をご紹介します。
プロジェクトの情報の共有に利用する
Wikiにプロジェクトに関する情報を書いていき、メンバーに共有するのに利用します。例えば、プロジェクトの目的やスコープ、仕様書、利害関係者の情報などをWikiページにまとめます。プロジェクトの目的やスコープは、プロジェクトの全体像をつかむ上で非常に重要なため、Wiki上で明確に定義し、メンバーに共有しておくと、方針のぶれ等がなくなりプロジェクトの成功につながります。
また、チームメンバーがWikiページを更新することで、プロジェクトの最新情報を確認できます。メンバーがWikiを更新すると自動で履歴が残るので、誰が・いつ・どんな更新を行ったのかが簡単に把握できます。
ナレッジベースとして利用する
プロジェクトごとに蓄積されたナレッジをRedmineのWikiで一元管理します。プロジェクトメンバーが持つノウハウや技術的な知識、問題解決の方法やトラブルシューティングの情報をまとめておくと、他のメンバーがWikiを参照すれば、同じ問題に直面した場合でも迅速に解決できるようになります。ナレッジベースとして活用することで、プロジェクトメンバーのスキルアップや知識の共有も期待できます。
また、Redmineの全文検索機能を利用できるので、必要な情報を素早く探すのにも役立ちます。プロジェクトが終了した後も、Wikiにまとめられたナレッジは保存され、将来のプロジェクトに役立てることができます。
業務の引継ぎに利用する
プロジェクトメンバーの増員・減員があった時に、Wikiを利用して、業務の教育や引継ぎに利用することができます。Wikiに業務の手順やポイントを記載しておくと、新しいメンバーがWikiを確認して素早く業務に取り組めるようになります。メンバーが異動や退職する際にも、Wikiに引継ぎ情報をまとめて残しておくと、後任の担当者が何をすればよいのかわかりやすくなります。
新人教育等、毎年実施する業務がある場合は、一度手順などを残しておけば、繰り返し更新しながら利用できるので、都度確認を行う手間を削減できます。
Wikiの便利な機能
RedmineのWikiには様々な機能がありますが、今回は便利な機能として、親子ページを作成する方法、目次を表示する方法、他のページへリンクさせる方法、をご紹介します。
親子ページを作成する方法
1.各プロジェクトメニューの「Wiki」を開き、「・・・」より、「新しいWikiページ」をクリックする。
2.子ページの「タイトル」を入力して「次」をクリックします。
3.「親ページ」欄で親ページを指定して「保存」すれば完了です。
作成済みのページ同士を親子関係にする場合は、子ページにしたいページを開いて「編集」または「名前の変更」から、上記画面ショットと同じように「親ページ」を指定します。
変更履歴と差分を確認する方法
Wikiを更新すると自動で履歴が残ります。履歴はWikiページ下部の「〇件の履歴」の箇所より確認できます。
差分は以下のように表示されます。
目次を表示する方法
RedmineのWikiでは、 {{toc}} と記述することで目次を挿入できます。
目次は以下のように表示されます。
他のWikiページにリンクさせる方法
プロジェクト内でWikiページへのリンクをする場合は、[[Wikiページ名]]と書きます。例えば以下では、「動画作成ノウハウ」ページにリンクさせています。
このように書くと特定のWikiページに簡単に遷移することができます。
他のWikiページの内容を取り込む方法
他のWikiページを編集中のWikiページに取り込むには、{{include(Wikiページ名)}}と記述します。例えば以下では、「リリース関連」、「販促関連」等各ページの内容を取り込んでいます。
このように書くと以下のように表示されます。「リリース関連」、「販促関連」等のページの内容をまとめてWikiに表示しています。
まとめ
RedmineのWikiの活用術をご紹介しました。Wikiを利用すれば、プロジェクトの情報共有に利用するだけでなく、ナレッジベースとしての利用や引継ぎでの利用等、様々な活用方法が考えられます。活用してプロジェクトの運営に役立てていきましょう。
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