Lychee-プロジェクトテンプレート活用術
本記事ではLycheeプロジェクトテンプレートの活用方法をご紹介します。
Lycheeプロジェクトテンプレートとは
Lycheeプロジェクトテンプレートは、一度作ったプロジェクトをテンプレート化することができる機能です。
必要な時にテンプレートを呼び出し、コピーして新しいプロジェクトを作成します。
Redmineのシステム管理者権限がなくてもプロジェクトをコピーできます。
【コピーされる項目】
- プロジェクトの情報(説明欄やプロジェクトのカスタムフィールド、有効化されているモジュール等)
- チケットの情報(親子関係先行後続関係などの関連付けの設定も含む)
- メンバー
- バージョン
- マイルストーン
- カスタムフィールド
- カスタムクエリ
- Wiki
- ニュース
- ダッシュボードのパネルの設定
各プロジェクト>「設定」>「プロジェクト」タブの「テンプレートとして使用」にチェックを入れることで、プロジェクトをテンプレートとして使えるようにします。
プロジェクトの「設定」画面
テンプレートから新規プロジェクトを作成する際は、「テンプレートプロジェクトからコピー」より、テンプレート元プロジェクトを選択し「基準日」を設定します。
新規プロジェクトの作成画面
以上の操作で、簡単にプロジェクトをテンプレートから作成することができます。手順の詳細は操作マニュアルにも記載されているので、適宜ご確認ください。
テンプレートから作成されたプロジェクトは、設定した基準日に合わせてスケジュールが移動されます。下の例では、プロジェクトの最初のチケットの開始日が「11/01」になるようにスケジュールが移動されています。
テンプレート元プロジェクトのガントチャート
テンプレートから作成したプロジェクトのガントチャート
Lycheeプロジェクトテンプレートの活用例
①開発のモデルとなるプロジェクトをテンプレートにしておき、コピーしてプロジェクトの大枠を作成する
下記のようなシステム開発のモデルとなるプロジェクトを作成し、テンプレートにしておきます。
新規の開発プロジェクトが立ち上がった際には、このテンプレートからコピーしてプロジェクトを作成し、開発プロジェクトの大枠を作成します。
「○○機能の開発」や「△△のバグ修正」といった、プロジェクトの固有のチケットは、テンプレートから作成されたチケットの子チケットとして作成し、WBSを完成させていきます。
■開発のモデルとなるプロジェクト例
【プロジェクトテンプレートを利用するメリット】
- プロジェクトを一から作成しなくてよいので、チケットの作成やバージョン・マイルストーンの設定等の手間を省ける
- チケットの先行後続関係や親子関係の関連付けの設定の手間を省ける
- チケットの作成漏れやマイルストーンの設定漏れがなくなり、プロジェクトで実施する作業の大枠を固定化できる
- 毎度同じテンプレートからプロジェクトを作成すれば、標準の業務プロセスの遵守に繋がる
②毎年実施するプロジェクトをテンプレートにしておき、コピーして繰り返し利用する
「新人教育プロジェクト」など毎年実施するプロジェクトをテンプレートにしておきます。
プロジェクトが立ち上がった際には、このテンプレートからコピーしてプロジェクトを作成します。
プロジェクトを進行する上で改善点があればテンプレートのプロジェクトを更新していきます。
「去年と同じように進めたい」となった場合は、昨年のプロジェクトをテンプレートにして、コピーして今年分のプロジェクトを作成します。
■毎年実施するプロジェクトの例(新人教育プロジェクト)
【プロジェクトテンプレートを利用するメリット】
- 新人教育の担当者など、プロジェクトに毎年かかわるメンバーは、あらかじめテンプレートのプロジェクトにメンバー登録しておくことで、メンバーのアサインの手間を省ける
- 昨年はどうやってプロジェクトを進めたか、を振り返る手間なく去年と同じようにプロジェクトを作成できる
- Wikiの内容も引き継がれるため、プロジェクトで得た知見や改善点を新規プロジェクトでも確認できる
まとめ
本記事では、Lycheeプロジェクトテンプレートの活用方法についてご紹介しました。
Lycheeプロジェクトテンプレートを活用すれば、プロジェクト作成の手間を省くだけでなく、業務のプロセスの遵守につながるなど様々なメリットがあります。
似たようなプロジェクトを毎回一から作成している場合などにぜひご活用ください。
詳しい操作方法は動画でもご紹介しています。