Lychee-ガントチャート活用術:カスタムクエリ
本記事ではLycheeガントチャートでカスタムクエリを活用する方法をご紹介します。
「カスタムクエリ」とは、表示するチケットの情報や条件を保存する機能になります。
Lycheeガントチャートのカスタムクエリ
Lycheeガントチャートではカスタムクエリを設定し、表示するガントチャートの条件を保存することが可能です。
また、自身のスケジュール確認用、ミーティング用、上司への報告用とカスタムクエリを作成することで、利用場面に応じたガントチャートを即座に開くことができます。
Lycheeガントチャートでカスタムクエリの作成
Lycheeガントチャート上で保存を選択すると、カスタムクエリを作成することができます。
【カスタムクエリの作成画面】
各設定項目は以下の内容になります。
設定項目 | 説明 |
名称 | 保存するカスタムクエリの名称を設定します。 |
表示 | 保存するカスタムクエリの適用範囲を設定します。 |
全プロジェクト向け | 全てのプロジェクトで共通して使うカスタムクエリにできます。 |
デフォルトの項目 | ガントチャートで表示する項目のデフォルト設定を利用できます。 ※デフォルトの項目を無効にした際は項目欄が表示され、作成するカスタムクエリ用の表示する項目を設定できます。 |
グループ条件 | 設定したグループごとにグルーピングしてチケットを表示します。 |
表示 | 表示する情報を設定します。 |
行の開閉状態 | マイルストーンやサブプロジェクト、子チケットごとの開閉状態を保存します。 |
フィルタ | 表示するチケットにフィルタ条件を設定します。 |
ソート条件 | チケットのソートする条件を設定します。 |
ツリー構造を保つ | 親子関係を表示します。 |
手動でソート | 手動でソートします。 |
日付範囲 | 表示する期間を設定します。 |
カスタムクエリの使い分け
カスタムクエリは利用場面に応じ使い分けをします。お勧めのカスタムクエリの設定例をご紹介します。
作業者が自身のタスクを確認するカスタムクエリ
設定項目 | 設定内容 |
表示 | 自分のみ設定 |
デフォルトの項目 | 無効 または 有効(項目欄に任意の値を設定) |
行の開閉状態 | 保存を有効化 |
手動でソート | 有効化(手動でソートします。) |
フィルタ | 担当者を追加しユーザー名に<<自分>>を設定 |
作業順に手動でソートすることで、割り込みタスクがあった際もタスクの順番を明確にできます。
自身が作業を止めているタスクを確認するカスタムクエリ
設定項目 | 設定内容 |
表示 | 自分のみ設定 |
デフォルトの項目 | 無効 または 有効(項目欄に任意の値を設定) |
フィルタ | ステータスを追加し未完了を設定 担当者を追加しユーザー名に<<自分>>を設定 更新日を追加しn日前以前を設定(例:2日前以前) |
作業者が担当している未完了のチケットのうち、設定した日から更新されていない(作業をしていない)チケットが表示されます。
上司に報告するカスタムクエリその1(報告順に手動でソート)
設定項目 | 設定内容 |
表示 | 管理者 |
デフォルトの項目 | 無効 または 有効(項目欄に任意の値を設定) |
手動でソート | 有効化(手動でソートします。) |
重要なチケット順や報告順に手動でソートします。報告するチケットを上位に表示できます。
上司に報告するカスタムクエリその2(必要なチケットのみ表示)
事前準備でフィルタに設定する報告用のカスタムフィールド(例:報告用)を作成します。
設定項目 | 設定内容 |
表示 | 管理者 |
全プロジェクト向け | 有効 |
デフォルトの項目 | 無効 または 有効(項目欄に任意の値を設定) |
フィルタ | 報告用を追加し、値に任意の値を設定します。 |
フィルタ設定により報告したいチケットのみ表示されます。
今日の作業したチケット状況を確認するカスタムクエリ
設定項目 | 設定内容 |
表示 | 管理者 |
デフォルトの項目 | 無効 または 有効(項目欄に任意の値を設定) |
フィルタ | 更新日を追加し今日を設定 |
今日作業したチケットが表示されます。また、フィルタに担当者を設定することで、担当者ごとに今日作業したチケットと進捗状況等を確認できます。
デフォルトカスタムクエリの活用
ガントチャートを開いた際、特定のカスタムクエリをデフォルトに設定できます。
プロジェクトごとの「設定」から「Lycheeガントチャート」を選択し、カスタムクエリ欄でデフォルトカスタムクエリを設定できます。
チームで常に確認してほしい条件のカスタムクエリを設定することで、全員が同一のガントチャートを確認することができます。そのため、表示条件の差異によるチケットの認識もれを防ぐことができます。
まとめ
本記事では、Lyhceeガントチャートのカスタムクエリの活用方法をご紹介しました。このようにカスタムクエリを利用することで、以下のメリットがあります。
- 報告時や自身のタスク確認時等、利用場面に応じたカスタムクエリを作成することで、必要な情報のみが表示されるガントチャートを即座に開けます。そのため、表示条件を都度設定する手間が省けます。
- ガントチャートの表示条件を他のメンバーに簡単に共有できます。そのため、細かな表示条件をメールや口頭で伝える手間が省けます。